T-ROOPダンサー・講師 KaRENさんインタビュー。 若きダンスカリスマが心に秘める今後のビジョン。

KaRENインタビュー@cocochiya

今回、NEPSのPVでパフォーマンスいただいたトゥループ・ダンスカンパニーのKaREN(カレン)さん。
ダンサー、講師、プロデュース業と国内外でマルチに活動する彼女に、ダンスやファッションへの思い、今後のビジョンを訊いた。

KaREN Dance Performance(cocochiya編)

ファッションについて。

Q:KaRENさんにご来店いただく時、いつもかっこいい着こなしだなってスタッフの中で話題になっています。今日のファッションも素敵ですね

ありがとうございます。自分はダンサーという意識があるので、ニット帽にゆったりロンT、ダボパンにエアマックスといったヒップホッパーなスタイルもしますが、それだけじゃなくてミニスカートもワンピースも着るし、私服のレパートリーも多いです。それが女の子の特権だと思って楽しんでいます。

昨日と今日と明日で全く同じ自分はいや。

毎日身につけるファッションにテーマがあって、昨日と今日と明日で全く同じ自分はいやだし、変わらない見え方も好きじゃない。今日はココチヤさんの雰囲気をイメージしてダンサーっぽい服を組み合わせて選びました。

レッスン着もその日の生徒さんのカラーや選曲に合わせて選ぶことで自分のテンションも上がります。選曲が明るければその曲に合わせたり、クールだったらダークな色を選んだり、レッスンの内容も意識しながら選ぶのもファッションの楽しみの一つです。

衣装の世界観が気持ちひとつにする。

Q:ダンスチームのファッションもKaRENさんがプロデュースされてるんですよね。

はい。自分のありのままの発想が不思議と言われることが多くて、その感覚を大事に作りこんでいくのが、いろんな人の目に止まるためのポイントなんだなと気づいたんです。こうきたらこう来るというところを敢えて外すのが好き。生徒さんもその世界観が気に入ってくれて受け入れてくれることで気持ちが一つになるのが作品をつくりあげていく時の面白味になります。当たり前のものに自分たちしかないものを重ねていくと独立したジャンル、ここにしかないスタイルが出来上がる。自分が着ない想像しないものをポンと与えられることで気持ちを切り替えて入り込めるのが衣装のポイントでもあります。与えられた衣装をどう生かして踊ろうってなった時にかなりの刺激になる。それも衣装の面白さです。

KaREN Dance Performance(NEPS編)

NEPS PVプロデュースのポイント

Q:NEPSのPVでは素晴らしいパフォーマンスをしていただき、ありがとうございました。今回の選曲・振付のポイントについて聞かせてください。

その場にしかない不思議な空気感を演出。

今日踊った振付は全てフリースタイルです。お話をいただいて、自分が見せたい世界観は何かって考えました。NEPSのファッションとスタジオの雰囲気をどう取り入れるか。独特な音楽にスローな踊りも入ればメリハリのある振りも入ればその組み合わせと曲の音程・調和が不思議に噛み合わさるところをポイントにしました。その不思議な空間がその場にしかない空気感を作り出すので、それを生かすには今日はガツガツなゴリゴリなヒップホップでもなく、スローなジャズではなく中間をとったフリースタイルという形でメリハリかつ不思議感の溢れ出るような空気を使った踊りをつくらせていただきました。

動きを生かすための衣装選び。

Q:今回の衣装はKaRENさんにNEPSのアイテムでフルコーディネートしていただきました。選んだポイントは何でしょうか。

まず自分の動きを生かすために膝下にゆとりのある大きめのズボンを選びました。ズボン紐でウエストを調節できるのがいいですね。上はヒップホップを踊るので肘よりちょっと長い袖のシャツを着ると胸周りにゆとりが出て踊った時の動きが出る、なおかつシルエットも綺麗に出るのでこのポロシャツを選びました。色は紺とピンクを合わせるのが好きなので。夏っぽい爽やかな感じも入れたくて白いノースリーブを重ねてみました。ゆとりのあるシルエットで白の生地が柔らかくて重ねてもゴワつかないのでやってみたらベストマッチでした。ピンクの襟を出して間に白が入るとバランスがいい、ピンクと白の可愛い感じにシックな紺を入れて形を作りたいと思いました。

Q:着まわしできそうですか。

いろんな使いまわしができそうな感じがします。パンツの上にチューブトップみたいにスッキリしたものを着たりフリンジっぽいものを上に着たりして。上のピンクは踊る時にガンガンきたり、同じようなピンクのパンツを合わせて踊れたらなと思います。

ダンスについて。

Q:現在はプロとして活躍されているKaRENさんですが、ダンスを始められたきっかけについて教えてください。

4歳からバレエスクールにポンって入れられて、最初は鬼ごっこしたりお菓子を食べたりだけでした。小学生の頃、母がダンスを教えるようになった時に自分も習うようになりました。最初はバレエからスタートして、ジャズ、ジャズヒップホップ、それからちょっとずつヒップホップよりを踊るようになっていきました。

Q:そこからプロを目指すように?

高校生まではただダンスが好きで楽しかっただけ。何か職業につかなきゃと思ってたけどプロになることは考えてなかったですね。高校生の時にT-ROOP(トゥループ)に教えにきていた先生が、ヒップホップの中で今私が教えているSWAG HIPHOPというジャンルを教えていました。先生がT-ROOPを離れるとなった時に、じゃあそのヒップホップスタイルをどうやって受け継いでいくべきかということになりました。大学に上がる前の高校3年生の終わりだったんですが、やってみればってことになり、私がダンスを教えるようになったのがはじまりです。そこからサークル活動として自分のスタイルを教えるようになりました。

楽しいという感覚が大切。

続けるうちに、自分にしかないダンスの要素を生徒さんが吸収していって形になったらどんなにすごいかと思って、どんどん夢が膨らんでいきました。みんながそのスタイルに賛同してくれてチームで踊るとめっちゃかっこよくて達成感があった。そこからダンスを教えようというはっきりとした目標が定まりました。それまではただ楽しいからやっていただけ。でも楽しいという感覚が長かったからこそ今気持ちよく教えられている気がします。小さい時からダンスでも何でもピリピリとした感じの中でやっていて楽しさがなかったらダンスはダメだと思う。流れてとしてはベストなタイミングで今があると思っています。

覚悟とプレッシャーをダンスのパワーに変える。

Q:高校生の頃からプロの舞台、海外研修など経験されていますが、そこから得られたものは大きいですか。

外に出れば出るほど、人としての価値観とか礼儀がしっかりと備わっていないと、自分の未来を削っていくことが見えてきました。どんな職業でも結局人としてどうあるべきかということが大切。上に行くほど人間力の大きさが大切になる。それを大好きなダンスに気付かされたのは良かったです。ただ、大きくなろうという覚悟とプレッシャーを抱えすぎないのがプロダンサーになっていくための大切なポイントかなとも思っています。それを楽しく受け入れて、覚悟して、背負ってダンスのパワーとして変えていくのが私のやり方だなと思ってやってます。

気持ちのリンクで勝ち取った優勝

Q:KaRENさんはこれまでメジャーアーティストのステージや海外のステージも数多く経験されていますね。その中で一番印象に残っているステージについて聞かせてください。

一番印象に残っているのは、去年の夏にT-ROOP(トゥループ)のAチーム、TAT(タット)が24時間テレビ 新潟ストリートダンスコンテストで優勝したステージですね。ソロの時は自分が頑張ったことがそのまま形になったし、自分の価値にもつながった。TATが優勝した時は自分がステージに上がらずに、自分の振り、自分のフォーメーション、自分の考えた衣装、自分の選んだ選曲、自分の編集で、私以外がステージに上がるというのを初めて経験しました。そこで生の人間同士がいかに同じ気持ちになれるかの難しさを知った気がします。自分の気持ちとみんなの気持ちがしっかりとリンクしたことが優勝につながった。いい意味で伝授とはこういうことかと分かったし、自分を何百倍も成長させてくれたと思っています。海外でワークショップした経験ももちろんですが、自分が脇で見る側で成果を残せたというのはそれにも勝る経験だと思っています。

新潟でがんばることに価値がある。

Q:新型コロナウイルス で活動にも影響があると思いますが、いかがですか。

コロナがなければ自分は海外に行ったり国内もあちこち行ってたと思うし、いろんなところから得られたものは多いと思います。でもコロナで何もできないと思ったら完全にストップしちゃうし、自分で今まで培ってきたダンスを自分の手で捨てるようなものだと思う。

コロナ自粛で気づいた原点の大切さ。

コロナ自粛という形になる前はオリンピックを開催する予定だったこともあって、みんなの頭の中が世界とのリンクがいかにできるかという感覚になっていたと思います。SNSでも発信できたし。でも自粛を経験した時に、まず原点が大事なんじゃないかと気づいたんです。世界と新潟をいかにリンクさせるか、世界と自分のダンスでいかにリンクさせるかっていうところよりも、逆に思いっきり方向性というか視点を変えたほうがいいんじゃないかと。新潟で自分のダンスをどう生かせるか、地元を大切にして、地元のダンススタジオ同士で連携することもありですし、ココチヤさんと今日こうしてできたのもそうですし。いかに地元とリンクしていろんな想像ふくらまして形にできるか、いろんな形にできるかって意外とそこを考えなくなってたんじゃないかなってずっと思っいて。これからコロナもまだまだだと思うので、逆に言えば今のうちにどこまで自分がこの地元を大切にして地元とリンクして生きていけるのかという視点で、この秋も冬もまた来年に向けてもまたやっていけたらなと考えています。

外に拡散するために、今しっかりとしたベースを作る。

Q:世界を経験してきたKaRENさんにとって新潟を拠点にする意味合いはどんなところにあるのでしょう。 

新潟にいることに価値があると思っています。東京の人たちともいろいろとリンクができているので、向こうにずっといるのも一つの手ですが。もともと自分の役割は新潟と関東、新潟と仙台・東北をいろんな形でリンクさせて皆んなを繋げることだと思っています。自分のスタジオがあることが一番の誇りで、それを生かしながら自分にしかできないリンクの仕方があると思っているし、それが実現できたらなと思っています。

リンクをさせるために新潟にいるということは変わらないんですけど、今みたいに行きたくても行けずにSNSだけでしか向こうと繋がれない状況の中で、何に力を注げばいいいか。そう考えた時にまずやるべきことは土台かなと思って。まず自分のスタジオや新潟を強くしていけば、じゃあ大丈夫だよってなった時にポンと表に出て拡散できる。そういう順番が正確に順序よくできていけたら、来年再来年コロナが収束した時にもっとみんなの視野が広がっていい方向に向かうんじゃないかと。

何かがあっても地元に帰ってくるというか、何かあったら地元に報告するというか、そういうベースが皆んなの心の中ででき上がってたら今後すごく頼もしいなと思って。自分の後輩たちがそうなって欲しいので、どっかに行っても報告してくれるとか、そういうベース、ホームじゃないですけど、そういうの大事にしてくれるためにも今しっかりと教えていきたいなと思っています。

これからのビジョンについて

Q:KaRENさんのこれからの野望、夢みたいなものはありますか。

1つ目の夢は、自分が憧れている先生に自分のスタジオでワークショップしてもらうこと。北海道や仙台など自分の関わってきた人たちを地元の皆んなにも見てもらいたいです。そういうリンクをするために自分がいる。そのために自分は強く新潟でやっていきたい。

2つ目は、自分のスタジオで成長してきた子たちがいつかスタジオの先生になったり、外にダンスを拡散していくようになること。トゥループの教え子だった人達が私と一緒に先頭を切って子供達に教えはじめたら、本当に心強いし、やって来てよかったなと実感できると思います。

3つ目は自分のスタジオをダンスだけじゃなくて、いろんな面でもっともっと大きくすることです。スタジオ同士がライバルな目線で見るんじゃなくて、あのスタジオいいよね、このスタジオはこういうい良さがあるなって互いに褒め合える環境、場所を作っていきたいと思っています。

ダンスでいろんな可能性が広がります

Q:最後にこれからダンスを始めたい方にメッセージをお願いできますか。

ダンスは踊れるか踊れないかだけじゃなくて、まずは楽しむことが大切です。特に私が教えているクラスではいかに楽しむかという方が圧倒的に多くて、その楽しんでる人がだんだんダンスが上達しちゃってることが多いです。

ダンスや音楽に触れた時に、自分てこんなにハッチャケられるんだとか、人と会話ができるんだとか、いろんな発見に気づくことができます。ガンガン踊りが上手になるためにじゃなくてコミュニケーションをできるようにするとか、自分の体力を鍛えるとか、いろんな面でダンスと音楽を通して可能性があるってことを皆んなに知ってもらいたいです。

ダンスに興味あるけど、楽しそうだけど、どうしようかなという方は絶対にやってみるべきだと思います。やってみてなんか違うなってなれば別の道があるかもしれないけど、なんかいいなと思ってる場合は、絶対に私とやってみるべきだと心から思います。興味ある人は一度ダンスじゃなくても私に会って欲しいなと思ってます。

T-ROOP DANCE COMPANY
(トゥループ・ダンスカンパニー)のサイトはこちら

(左)T-ROOP DANCE COMPANY代表Rinaさん/(右)cocochiya代表 水吉

本日は長時間ありがとうございました。
PVのパフォーマンスはもちろん、インタビューで素敵な話がたくさん伺えてとっても有意義でした。
今回Rinaさん始めT-ROOP DANCE COMPANYの皆さまに多大なご協力をいただきました。
今後、cocochiyaでのダンスイベント、PV第2弾もお願いできればと思っています。
これからのますますのご活躍に期待しています。

2020年7月2日
インタビュアー:水吉 孝(cocochiya代表)

KaREN’s プロフィール

2014年

  • 武道館Hilcrhyme 5周年記念ワンマンライブ「Hilcrhyme in 日本武道館~Junction~」バックダンサー
  • CHRIS BROWNのアルバム「X」日本公式プロモーションダンサー

2016年

  • 海外研修 Los Angeles
  • 湘南乃風 仙台公演バックダンサー

2017年

  • 新発田ダンスコンテスト 優勝 TAT

2018年

  • 海外研修 Singapore summer jam dance camp
  • スプリングフェスティバルダンスコンテスト 優勝 TAT
  • WORLD OF DANCE in NIIGATA team division 部門 3位 TAT
  • 世界で活躍する日本女性ダンサーRIEHATAによる練習会に参加
  • 中国 北京 Kinjaz Dojoにて18クラス講師活動
  • WORLD DANCE COMPETITION 新潟 ソロ部門3位 全部門から奨励賞

2019年

  • 海外研修 Singapore summer jam dance camp
  • 北海道 札幌 DANCE STUDIO NATIVE KaREN WS開催
  • 24時間テレビダンスコンテスト 一般部門 優勝 TAT
  • 学Pダンスコンテストin横浜 一般部門 優勝 LotusWorld
  • 中国 成都 DDS SWAG DANCE STUDIO 4class WS
  • NIKE×RIEHATA A DANCE PROJECT約700名から約30名のみ選ばれる一次審査合格者としてオーディションに参加
  • HIGH5IVE HIPHOP side OPEN部門 LotusWorld 優勝
  • 学Pダンスコンテスト 決勝大会 in 千葉 一般部門 LotusWorld 優勝

2020年

  • ICHIBAN LUNA ft. AI RIEHATA Dance ver PV撮影参加

東京、栃木、仙台などクラブシーンにも多数参加
新潟市西区ダンススクール「T-ROOP DANCE COMPANY」講師

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